事業のグローバル化が進展する中にあって、多くの企業において「異文化理解」の重要性が叫ばれています。
しかしながら、ご存知のとおり文化とは目に見えないものであり、その正しい理解は非常に難しく、
実際に文化の相違によるトラブルにお悩みの皆様も多いのではないでしょうか?
本研修では、文化の違いがもたらすインパクトに気付き、日本と他国の文化を理解し、
効果的に異文化に対応するためのトレーニングとツールを提供します。
文化は経営を支援する場合もあるが、
たいていの場合は「厄介者」であり、時に大惨事を引き起こす。
文化のもたらす影響を理解せずに国境を越えたビジネスに取り組むのは、
水に一度も触れたことがないのに、泳げると錯覚することと同じだ。
(ヘールト・ホフステード)
この言葉は、「文化と経営」の世界的権威として有名な、オランダの経営学者、社会人類学者であるヘールト・ホフステード博士の言葉です。
ホフステード博士は、各国の文化を6つの切り口から測り、数値化したことで広く知られています。
私たちは、これまで見えないと言われていた文化を可視化し、画期的で実践的な「異文化理解・対応力」を養成する研修を
ご提供します。
当研修の特徴
当研修はホフステード博士の「国民的6次元モデル」をベースに行ないます。
6次元モデルは、各国の文化の違いを理解するのに役立つツールです。
6つの次元(切り口)から国を分析し、各国の平均的傾向を数値でスコア化、可視化することにより、
抽象的・概念的であった各国の文化の相対的理解が図れます。
ホフステード博士の次元を組合せ、世界各国におけるビジネスの進め方・特徴を6つのメンタルイメージ(文化圏)毎に解説し、
アドバイスを与える実用性の高い研修です。
カルチャーコンパスというオンラインツールを使用し、あなたの文化的価値観の傾向を診断します。
これまで気付いていなかった文化の違いからくる落とし穴を認識する事により、各国の人々と効果的な人間関係を構築する
アドバイスを診断レポートにまとめます。
6次元モデルの理論により世界各国の文化的価値観を理解することができますので、アジア/欧州などの地域レベルでの理解や、
様々な地域・国への応用・展開が可能です。
ホフステード博士のビジネスパートナーとして30年の歴史を持つHofstede Insights Japan所属のコンサルタントが担当します。
少なくとも二つの言語に堪能で、二つ以上の国での勤務/居住経験が求められ、ホフステードセンターの厳しい訓練、
審査を受けて認定されています。
研修プログラム
まず「6次元モデル」の理論をしっかりと学び、その上で事例を基にした演習を繰り返すことで、
具体的な活用方法を修得いただく実践的なプログラム構成です。
時間 | 内容 |
---|---|
午前 | 講義 「文化がマネジメントに与える影響」 |
講義 「世界の文化的価値観を読み解くツール6次元モデル」 | |
演習 「文化を読み解く」 | |
演習 「次元の組合せ」 | |
午後 | 講義 「カルチャーコンパスのフィードバック」 |
演習 「メンタルイメージ(文化圏)1」 | |
演習 「メンタルイメージ(文化圏)2」 | |
まとめ |
上記は基本的なカリキュラムですので、御要望に応じ、カスタマイズにも対応させていただきます。
対象者
■海外赴任予定の方
■グローバル要員として育成を検討されている方
■海外とのビジネスに携わる方
■日本勤務の外国籍社員(または外国籍社員の部下を持つ日本人上司)の方
受講者様の声
- A社様
- 研修では、同じ文化圏に従事する受講者でグループ分けがされており、
演習時間のグループワークでは、他の受講者の様々な意見が聞けて非常に参考になった。
- B社様
- カリキュラム内の演習は実践的で、自分はどこの国でどんなトラブルに陥りやすいか?
その原因となる文化の違いは何か?どう対応すべきか?など、実際のシチュエーションを
想像しながら取り組むことができた。
- C社様
- このように各国の文化背景を知ることは、国際ビジネスを行う上で非常に有意義であり、
コミュニケーションの要諦になると思う。難しい内容ではあったが、ポイントをわかりやすく
説明してくれた。
- D社様
- 研修内で配布してもらった6次元モデルのポケットガイドは、今後もずっと使えるので、
今回だけでなくまた別の国への赴任する際も活用したい。
- E社様
- 国の特性や文化の傾向を、数値化して見るという点が面白かった。
従来もっていた何となく
の国のイメージがより分かりやすくなった。 さらに豊富な演習で、より理解が深まった。
講義の全体風景 |
熱心なグループ討議 |
グループを代表しての発表 |
講師紹介
渡辺寧 講師
Hofstede Insights Japan 取締役 / シニアファシリテーター / 株式会社かえる 代表取締役
慶応義塾大学文学部/政策・メディア研究科卒業後、ソニー株式会社に入社。7年に渡り国内/海外マーケティングに従事。約3年の英国赴任を経てボストン・コンサルティング・グループに入社。メーカー、公共サービス、金融など、幅広い業界のプロジェクトに4年間従事。2014年に独立。組織を「変える」、組織の中で新しいアイデアの卵が「孵る」支援を行う株式会社かえるで活動。
MaryAnne Jorgensen 講師
Hofstede Insights Japan / シニアファシリテーター
過去15年間、日本とアジアをベースにリーダーシップ開発、チーム・ビルディング、異文化マネジメント、効果的なプレゼンテーションの領域で、ファシリテーター&コーチとしてクライアントをサポートしている。 東京でキャリアをスタート、アジア、欧州、北米との貿易に従事した後、グローバル人材育成会社に転職。自己認識とともに異文化への認識と理解を高めることが、ハイパフォーマンスを産み出す基盤であると気づき、多国籍企業がグローバル化推進に際し直面している課題解決に向けて取り組んでいる。スタンフォード大学 東アジア研究部卒業。MBTI とルミナスパークの認定プラクティショナー。女性のリーダーシップにも興味があり、アメリカ商工会議所のWomen in Business委員会共同委員長、FEW Kansai ( 働く外国人女性の会 ) 会長も務めている。